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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
99年12月24日付
こちら情報局

クリスマス・イブ

 今日はクリスマス・イブ。今年は金曜日のため、多くのビジネス・パーソンにとっては出勤日である。昨日の天皇誕生日は祭日で、明日、明後日は土日に当たることから、この際、一気に休みを取るかという人も結構いる。

 学生さんは冬休みに突入し、アルバイトに精を出す人、一足先に帰省する人、もう少し都会で粘って好きな人と一緒に過ごす人など様々であろう。

 今年のようにクリスマス・ムードが四日間も続くとなると、時間配分も難しくなってくるのではと考えた。

 そこで会社のスタッフを中心に過ごし方を聞いてみた。四日間と言わずずーーっと好きな人と居たい人、一日あれば十分な人(二日は辛いと行間では言っていた...)など反応は様々である。

 最も興味を引いた回答は、好きなタレントのコンサートの翌日は一人でそっと余韻を堪能していたいというものである。片想いの人もそうでない人も、そのあたりの深層心理を察知しつつ、行動基準をわきまえる必要がありそうだ。

 さて、クリスマスと言えば、毎年話題に上る表参道のイルミネーションであるが、昨年なんとか実施にこぎ着けたものが、今年はとうとう中止に追い込まれた。

 そのかわり、渋谷の公園通り沿いでのイルミネーションが点灯され、神戸のルミナリエで有名になった光の彫刻「パラトゥーラ」が本日より元旦まで東京の丸の内仲通り(三菱商事と明治生命の近辺)をメイン会場に開催される。

 「ああ、良かった、ならばそっちに行こう」という皆さん。それはそれで良い。

 野暮なことは言いたくないが、表参道のイベントがモラルを理由に中止に追い込まれる今の状況は異様なものだという危機感も是非持ってもらいたい。