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デフレ下の消費
戦略。一点豪華主義の二極化と巣ごもりが今年のテーマのようだ。
豪華主義といえば、並んでも買えないものが二点ある。男性では高級 腕時計ロレックスのデイトナというスポーツタイプの奴。今年から型番が替わり、定 価が値上がっても、正規ルートで老舗時計店に入荷するのはわずかに数個。何年も待 っている人もいる。 一方、女性の人気はエルメスのバーキン。こちらは受注生産で三年待 ちの状態。娯楽番組ではコネを頼りにバーキンをゲットするようなゲーム感覚のもの まで登場した。 残念だがどちらも海外ブランド。こだわり商品よりもシェアで稼ぐと いう日本独特の事業戦略のつけが今となって回ってきているのか、あるいはいつの時 代にも存在する洋モノへの憧れだろうか。 もう一方の巣ごもり消費。年末年始の海外旅行分が国内に回るとの予 測から、高額商品の動向が注目されている。 候補の筆頭は大型プラズマディスプレイ。期待は大きいが、まだまだ ユーザーの希望価格まで下がりきっていないため、様子見が大半を占めているよう だ。 残るは大型客船を利用した船旅。春先の日本周遊はどれも予約が好調 のようだ。 実はどれもこれも値段は五十万円から七十万円が基準価格。あるとこ ろにはあるのだから、庶民の医療費を標的にせずに、そろそろ消費税で決着をつけた 方がよいのでは。
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