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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
01年6月22日付
こちら情報局

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塩爺と特別区

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 塩川正十郎大臣とは氏の浪人中を含め、何度かお会いしている。最近、塩爺と呼ばれ、本人には多少の照れがあるようだが、一生懸命さと親しみやすさは以前と変わらないことが嬉しい。

 私の記憶が正しければ、塩爺はバブル崩壊後のお台場地区に「一国二制度」的な「平成版楽市楽座」を作ったらどうかという柔軟な提案を行っているはずだ。

 今は時の財務大臣。多少は動きにくくなっただろうが、ここは一つ規制緩和のその先を行く「特別区」を財務省主導で設け、実験的に「自由闊達」なスペースを作ることを提案したい。

 お台場には、石原都知事の言うところの「カジノ特区」を設けるとともに、隣接する部分に「高齢者特区」を設けるのも一計だ。起動力を高めた実験地域を作り、高齢者を閉じこめるのではなく、集い働く場を設ける発想があると面白い。二〇一五年には、国民の四人に一人が高齢者の時代が訪れるのだから、今から高齢者やサポーターに協力してもらい、体系的に必要とする制度や機器を把握すべきだ。

 北海道には「人材特区」を創設し、フレキシブルな勤務体系の導入を促す。たとえば、一定期間は猛烈に働くかわりに、長く休めたり、育児に多忙な若夫婦がゆったり働ける勤務体系を導入したい。

 沖縄には税制上の理由で海外移転した企業の国内回帰を促す「金融特区」を期待する。