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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
01年5月25日付
こちら情報局

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国会中継

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 国会中継の視聴率がうなぎのぼりだ。役者のそろった小泉政権の主要閣僚が登場するものだから、メディアも国民も固唾を呑んで見守っている。

 ただし、国民から見ると予算委員会ってこんなことをする「場」だったの?という疑問が湧き、ちょっとがっかりというのが本音だろう。

 時代劇じゃあるまいし、攻める側と守る側でそれぞれの役回りがあって、昔ながらの手順を踏んでいるのがモノ悲しい...。

 追い込まれた場合、答弁を短くし、何度も行き来する姿もいとおかし。

 それにしても予算と無関係の質問がこうも出てくると、一体全体この委員会の位置づけはなんなんだろうと考え込んでしまう。

 重箱の隅をつつき、就任早々にその資質を問うのであれば、ボロが出ないように役人の作文を読むことに終始せざるを得ない。そんな議会政治の罠に陥ってしまっている。

 それでも視聴率が取れているのは、敵・味方の区別が簡単だったのが、多少ねじれていて、次の展開が読めなくなってきているからであろう。

 質問に立った味方が実は敵であり、敵だと思っていたのが味方だった...。まるでヒーローもののドラマのようだ。

 そうそう、味方の中には必ず物わかりの良い長老が存在し、足を引っ張る同志もいるものだ。まずは続きを見るとしよう。お願いだからワンクールで終わらないでほしい。