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こちら情報局


「本音のコラム」
『東京新聞』
01年4月20日付
こちら情報局

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橋本大二郎

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 巷では総裁選が盛り上がっているが、同じ橋本でも高知県の大二郎知事に会ってきた。

 知人の誘いに、先週金曜日の夕方、羽田から急遽飛行機で高知入り。途中、交通渋滞で知事を少し待たせることとなったが、なんともさわやかというのが第一印象だ。

 高知入りには訳がある。ここ数年、沖縄で試してきた地域活性化の処方箋が、他の地方でも有効に機能するか、予備調査をしたいからだ。

 地方ブームのきっかけの一人でもある橋本知事との意見交換で、今地方に必要なリーダー像を模索したいという気持ちも強かった。

 ひょんなことから、翌日、高知工科大学において開かれた「地域活性化とIT」という講演会のパネラーとして壇上に登り、工科大学の学生が立ち上げたITベンチャー「高知ナビ」に関するパネルディスカッションに参加した。

 この工科大学、橋本知事の公約でもあり、九七年四月に開校した県内唯一の工科系大学。知事が理事長を務める。

 昨年四月には産学連携の研究センターも開設し、大学院には起業家コースを設置。

 学生が立ち上げた会社の仕掛け人は元産業界の人である同大教授。ぐいぐいと学生を引っ張る、今までにないタイプの先生を招聘したそうだ。

 結局、ビジネスは人ありき。優秀なリーダーが醸し出す自由闊達な雰囲気のなかで、いかに部外者を巻き込み、小回りを利かせるかが勝因となる。