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こちら情報局


「言いたい放談」
『東京新聞』
04年12月03日付
こちら情報局

笑ってヨン

 凄かった5日間。オバ様の追っかけだけでなく、テレビも追いかける。その集大成を「スーパーテレビ」(日本テレビ)が放映した。
 
 なぜに密着可能かといえば、月曜日から同局の朝の韓国ドラマ枠にヨン様登場だから。あるいは、同番組を提供したロッテの力。合間にドラマの撮影風景が挿入されていた。
 
 それにしてもヨン様。写真集のもっこり腹筋。もう、全てがファンサービスだとしても、あの筋肉を創り上げて、顔がもとのままは凄い。
 
 このあたり来週どこかの週刊誌が、あれはどう鍛えるのか、なぜ、ボディービルダーみたいに、顔まで筋肉が付かないで、あんな風に仕上がるのかを「家族(つまりはファン)」の家族である粗大ゴミ(つまりは私を含む中高年)に大公開するのか、しないのか。
 
 スターになっても偉ぶらず、ファンが全てと言い切る。いやーー。精神力が違う。出来ないなぁ、あの笑顔。あ、でも、態度だけは真似できる、真似しよう。
 
 さっそく、翌日。車で勤務先へと向かう途上、車を徐行させたり、ご婦人方を先に行かせたり。そう、僕もヨン様スマイル。スローライフならぬ、ヨン様スマイルライフ。微笑みが緊張緩和に役立つ。:−)
 
 さて、宿泊先からの外出時に事故が起きた今回のケース。事務所と警察や宿泊先との連携不足が一因だが、これだけのスーパースターが来たときに、安心して動ける空間を関係者がどう用意し、どう警備するべきか、今後の課題となろう。
 
 「目で挨拶だけでも」と、宝塚のようにファンを信じたヨン様に、一部が殺到した。殺到したところを同番組は近くでとらえたのだが、実は他局を含めた取材カメラが異様な雰囲気を生み出し、まっさきに飛び出してはいないのか。検証が欲しい。
 
 ヨン様が流した涙。悲しむのはケガをされたファンと信じられなくなったファンがいるからだろうか。
 
 ブームはいつまで続くのか。群衆心理が働き、ヨン様の気持ちを忘れた醜いオバ様がまぎれて奇声を上げている。ちょっと悲しくなった。