海外逃亡顛末01#2
マデイラ・マルタ 〜島の旅
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永遠なる無駄遣い
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(1)ようやくたどり着いたフンシャル
わけあって、ここは時間を追って説明したい。
14:30(日本時間 23:30)
成田を飛び立ち、今はロンドン・ヒースロー空港にて次の便へのトランジットのため待機中。日本時間では夜中。眠い。まだまだ最初の目的地までは長い道のりだ。どこで時間をつぶすかはその人次第。カフェが無難ではある。
18:00( 同 3:00)
マデイラ行きのフライトは1時間以上の遅れ。出発ゲートも二転三転してようやく確定。もう少し我慢して待つ。
22:25( 同 7:25)
●時間あまりのフライトでマデイラ上空に差しかかったが、どうやら悪天候のもよう。2回ほど試みるものの着陸を断念、ポルトサントという隣の島に緊急着陸(なにぃー)。到着は天候不順のため22時25分。そこからさらに30分ほど経過し、時刻は23時を回っている。眠いーーー。
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日本を出発して実に22時間 ようやく飛行機を降りる
今回のような事態はマデイラでも珍しいようだ
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2:00( 同 11:00)
ポルトガルに入国(とはいえ、目的地とは違う所である!)したが、両替すらできていない。機内で隣り合わせた人から小銭をもらい、宿泊ホテルに予定通り着かない旨の電話を入れる。
3:00( 同 12:00)
ようやく荷物がターンテーブルで回りだす。ポルトガル国内線の乗客も機内から解放され、ロビーは混雑。真夜中の空港には5機ほどが不時着状態。荷物を運ぶトラックと観光バスが2台。車で10分の滞在型スパへと向かう。4ッ星で清潔なのは助かる。
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4:00−8:00
ひとまず部屋に。いつの間にか夜が明け、翌日の早朝となる。とはいえ、ゆっくり休むこともできず、寝たり起きたりの繰り返し。朝食を食べ、部屋で待機。出発は無理だろうなぁ、この暴風雨じゃ。
そんなわけで、一日ホテルで待機。臨時のホテルとはいえ、昼も夜も同じメシが出された。オイラは少し仕事をして、食べて寝る。ひたすら寝る。時差ボケと緊張で、4時には目が覚める。
マデイラ諸島中心のフンシャルはコロンブスが緊急避難して海洋学を学んだところだから、海は荒れるに決まっている。それと海と山が迫っていて着陸しにくいのではないだろうか・・・・(ため息)。
翌日5:00( 同 14:00)
明けて6日。もう火曜日だ。早朝4時半、いきなりの電話で「6時にバスで空港へ向かう」と起される。5時から食事、出発15分前にはバスに乗り込み、じっと待つ。外は風が強くて、雨まじりの天候。果たしてこれで飛べるのだろうかと不安がよぎる。
バスで待機の理由は2つ考えられる。一つはチェックアウトをさせることで航空会社側の支払うコストを抑える。もうひとつは、気象地図で天候回復の見込みがあるからだ。でも数日前の天気予報では晴れだったんだから、これもさほど当てにならない。
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6:35( 同 15:35)
なんのことはない。結局、部屋に戻るとの連絡が。じいさん、ばあさん、小さな子供も全員バテ気味。今日もここで待機だろう。回復しない天候。今日のアポはキャンセルした。問題は1日フルに詰まっている明日のアポだ。
10:00( 同 19:00)
バスから部屋に戻り、風呂に入って一息ついた。と、そこへ再度集合の電話が鳴る。風は強いながらも、外は晴れてきたようだ。まぁ今日中に着けばいいだろう・・・。午前中のアポはキャンセル。
10:30( 同 19:30)
荷物をチェックインし、空港内で待機。もう既に、全員顔見知りとなっている。
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11:00( 同 20:00)
本当に飛ぶか、まだ半信半疑だったが、問題なく離陸。ゆっくりと確実に前に進む感じで飛んでいる。
いよいよマデイラに近づき、外を見ると、おいおい、右側は山が切り立っている。こんなところをあの悪天候の中、2回も着陸にチャレンジしていたのか!。隣にいた英国人の奥さんは、まるで香港の啓徳空港のようだと言ったが、まさにその通り。
とりあえず揺れながらも無事到着。銀行で両替し、タクシーで市内へ。これがまた飛ばす、飛ばす。制限速度80kmのところを130kmだ。ここでもハラハラドキドキ。でも大分早くつけた。東洋人の前で張り切ったのかしらん。
それにしても長いフライトだった‥‥。
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