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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末00#5
ベネルクス三国の旅
永遠なる無駄遣い

(4)アントワープでの一日


<アントワープ>


 ブリュッセルでは美術館を制覇したので、気分転換に列車で30分ほどのアントワープへ出かける。ゴシック様式の中央駅は重要文化財に指定されている。

 ここアントワープは次に訪れるブルージュの水路が水で埋まり、商人が移住して栄えた。ダイヤモンドの取引地としても有名だが、レンブラントが創作のための住居を構えた場所でも知られる。


 駅からマルクト広場方面へ歩く。途中、ルーベンスの家(写真右)にも立寄る。  




 その先の劇場の1階にあるレストラン「オルタ」がお洒落だったので、急遽予定変更して、朝昼兼用のメシを頂戴する。朝からシャンパン・ブランチと相成った。




<マイエルヴァンデンベルグ美術館>

 その後、マイエルヴァンデンベルグ美術館。館内は撮影禁止。

 美術館にはブリューゲル2世の絵がある。父親の模写だが、こちらの絵には右の小屋の上に雪がちゃんとある。昨日行ったブリュッセルの美術館のにはなかったから不思議だ。構図はともに一緒。

 美術館を後にし、マルクト広場へ。広場を取り囲むようにギルド・ハウスや市庁舎が居並ぶ。ヨーロッパ最大の商業都市として名を馳せたアントワープの繁栄が伺い知れる。




<フランダースの犬>

 ノートルダム大聖堂を訪れる。

 有名な童話「フランダースの犬」を御存知だろうか?ここの教会は、ネロ少年が死を目前に一度見たかったというルーベンスの絵画が飾ってある。

 結局、物語ではネロ少年は絵を見ることが出来ずに亡くなるため、地元では「なんじゃそりゃ」「ワシラはそんなに冷たくないぞ」という観点からあまり盛り上がることはなかったらしい。



 日本からは「フランダースの犬世代」がちらほら。でも、当のオイラは興味なし。
 ルーベンスの絵は力強く逞しい。ステンドグラスの配色が高貴で綺麗だった。




 さらに海洋博物館の方に進み、運河を臨む。

 海洋博物館はもとは刑務所として500年くらい使われたところらしい。アントワープの由来は巨人の手を切り落として、海に投げ捨てたという意味。それらしき銅像が海洋博物館の前にあった。




 日が暮れないうちにブリュッセルに戻るが、行きたい店もなく再び中華料理屋へ。2日連チャンだと名前を覚えられ、サービスも向上。今日はしょっぱくなく、夕方になるとやや物騒なロケーションさえ気にしなければ、ここはお勧めだ。