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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末00#2
台北への出張
永遠なる無駄遣い

(1)台北


 初日は夕方に空港に到着。駅から近く、翌日のアポ先(政府関係者)を訪ねるのに便利な晶華酒店(リージェント)に宿泊。

<免税店>

 そうそうこのホテル、地下に免税店もどきがあるが安くないので要注意。

 ハワイにも香港にもあるデューティー・フリー・ショッパーズだが、そういう名前のお土産やさんだと思えば良い。

 オイラの記憶だと80年代後半にサンフランシスコ店が営業停止に追い込まれている。要するに大部分の商品は税がかかるのに、ゴキブリホイホイ的に観光客に商品を売ろうとするのであーる。

 とは言うものの、空港の免税店は業者が変わり、まったくやる気なし。うーむ、近く空港の免税店の場所が移転するので、その後に期待するしかないか...。

<台北駅>

 チェックイン後、台北駅に翌日以降の切符を購入しにいく。

 このあたり、T-ZONEがお店を出し、三越が鎮座する。台北駅前はすっかりきれいになっており、工事は大体完了している。

 凄いのは地下街が洋服や飲食中心ではなく、コンピュータや半導体などの小売り中心だということだ。

 勿論、秋葉原のラジオ会館のような場所は光華商場というのがあるにはあるが、素人にはこちらが親切といえる。


台北駅のチケット売場


 台北駅のもう一つの特徴は、出稼ぎ外国人が週末に集い情報交換をしていることだ。

 これは香港やシンガポールにも見られた状況だが、外国人労働者の情報交換手段と彼らの週末の過ごし方には特徴があり、様々なビジネスヒントを与えてくれる。


超激辛の牛肉そば
<牛肉そば>

 駅周辺を後にし、懐かしの牛肉そばを食べに走る。西門という若者の街に行く途中の遠東デパートの近くにある。辛いスープは坦々麺どころではない。既に40年近く営業していて、物凄い活気である。

 隣の親父は所かまわず自分は常連であり、35年来通い続けていると話していた。話している相手は国民党とともに渡ってきた軍人であり、国防部にいたとのこと。

 ご夫人がやけに親しく笑いかけてくるので、どうしたのですかと尋ねたら、米国に居る次男坊に似ているらしい。


<政府関係者、財閥総裁>

 翌日からは分刻みでアポが入っており、狭い台北を縦横無尽にタクシーで移動。昼と夜を含め6人の要人と意見交換。内容はもちろん秘密であーる。まぁ時期的に中台問題やら貿易やら投資やら長期ビジョンやら、会えない人に会えたと考えてほしい。

 一つ参考になるのは、例えば、コンビニをやっている人がいたとすると、その人は銀行も経営していて、「日本ではコンビニでお金を引き出せるようになりました」と事例を紹介すると、「そうかなるほど。系列に検討させるか」という具合いに話が早いこと。

 どことどこの企業が提携するなどというのではなく、手持ちの駒で戦略を組み立てるだけでよいのだ。

 ところで、会食にはビールがつきもの。台湾ビールの「生」はビン入りだ。実はこの台湾ビール。ドイツでの品評会で世界一に輝いたそうだ。しっかりとした味わいだが、喉越しは軽い。一度お試しあれ。


ビジネスランチももちろん
重要な意見交換の場だ