トップへ


永遠なる無駄遣い

海外逃亡顛末記 その2(98年9月)
永遠なる無駄遣い

通貨危機を探る〜#2-1 SQ(98/9/19〜23)

<香港からシンガポール行くならSQが一番だ> 

 香港の殺人的な4日間が終了し、シンガポールに移動。どこの航空機かって。それは迷わずSQ(シンガポール・エアライン)である。

 そうそう、禁煙席最前列を希望したのだが、どういう訳か手違いで4列目。それでも、どうにかならないかとフライト・アテンダンスにお願いすると、チーフにお願いだけはしてみると、彼女なりのベストを尽くしてくれる。

 当方、機内での原稿やら資料整理が大変で、前の席をリクライニングされると仕事にならないので、いつも前は壁になっている席を希望している。が、同時刻発のキャセイが1週間前にキャンセルになって、SQは珍しく満席。要望は聞き入れられなかった。

 頼んでもいないのに、お詫びの印にと、飛行機の模型(写真1)とトランプ(写真2)。ちょっと、子供騙しとは思ったが、向こうは向こうで子供みたいに我侭な兄ちゃんだとの皮肉が入っているのか?そんなことは無かろう。


<SQのシャンパンは大盛り、映画はマルチ>

 別に何も貰っていないが、誉めるところは誉めよう。何はともあれ、あれだけJALでもらえたシャンパンを喜んでいたのに、SQでは誰でも大盛りがサービスされる。エコノミーの特権。そういえば、前回(昨年)搭乗した時の香港→シンガポール間のビジネス・クラスでは、お皿を取り替えていた。陶器の皿を二人がかりで交換していたのだ。そうそう、男性のスチュワードさんなんか、エディ・マーフィー似かつマーフィー並みの笑顔でニッコリするものだから、こちらも『オゥウウ』って感じで、なんだか小指を立ててしまいそうな気配(笑い)。真相は薮の中だが、エディ・マーフィーがよく演じるあの過剰サービスがそのままやってくる。

 そうそう、もう一つ驚いたのは、例の座席の前にデジタル画面が付いた最新式の飛行機(写真23)。

 最新映画が見放題。「トルーマン・ショー」「ドクター・ドリトル」など、これから日本で上映されるものが目白押し。映画には上映時間の長短があるので、クライマックスだけをザッピング(チャンネル飛ばし)することも可能だ。

 これに対して、帰りのJALはピンポンパン。松坂慶子が演じる卓球温泉。ダメだとは言わないが、寅さん同様、これだけで日本を紹介するのだけは辞めて欲しい。禁煙席に座らされる喫煙者のような退屈な時間(7時間フライト)が苦痛以外のなにものでもないことを早く理解してもらいたいものだ。