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通貨危機を探る〜#1-1 香港・新国際空港(98/9/15〜19)
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でもまぁ、ビジネス・クラスでは搭乗後、離陸するまでの間に、にこやかな笑顔を振りまく乗務員の手によりシャンパンが運ばれるわけであって、エコノミーは指をくわえる状況が暫し続く。それも、知らないうちに運ばれるならいざ知らず、いつものようにギャレーの横の席を指定したものだから、隣でシャンパンをポンポンと抜く音が耳について、本当に参ったもんだ。何回か乗務員さんと目があって、どうしたものかと待っていたら、残っていたシャンパンを宜しければどうぞと持ってきた。本当にご好意に感謝しつつ、ごくりごくり(もしかすると乗務員嬢の内心、本当にがめついガキだと思っていたのかもしれない...)
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九州、沖縄、台湾上空を通過し、ようやく香港へ。啓徳空港は既に閉鎖され、あの物干し竿の先端を飛行機がかすめる状況はなくなった。翼の横あたりに座ろうものなら、本当に生きた心地がしないような、急旋回を行ってのランディングは無くなったのでホッとしているところだ。たぶん、香港島の上空を飛び越え、半島の先端の山の一つ向こうに向け、着陸したのだろう。この香港島の上空を飛び越えての景色はなかなかのものであり、地図上と同じ状況に島々が点在するのがよく理解できた。
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着いて早々、馬鹿でかいエスカレーターと、モノレールでパスポート・コントロールまで移動。モノレールは日本と違い、かなりの距離を早いスピードで移動した。エスカレーターは変な音をキュンキュンとさせ、ロシア製なのか、中国製なのか、繊細さに欠けたやけに図体の大きい、ずっしりしたものが据えられていた。
おかしいのは動く歩道だ。到着したゲートから出ると、真ん前を動く歩道が右から左に稼働中なのだが、その動く歩道に切れ目はなく、そこからは乗れない。何度か来たことのある人は、いったん出口とは反対方向に歩き、10メート先の乗車口から動く歩道に乗って、勝ち誇った顔をする。日本でも良く、動く歩道が寸断され、乗ったり、降りたりとせせこましいとの意見もあるが、誰も乗らない動く歩道が延々と流れる景色よりはマシだろう。
パスポート・コントロールはスムーズに通過。返還前よりもゆったりとカウンターの数を増やしたようだ。荷物の受け取りもさほど心配したトラブルもなく終了。このあたりは啓徳空港と同じ設計をしているのか、親近感が持てた。タクシーは、市内行きとその他が区別され、乗りやすい。まぁ、9月とはいえ、いったん空港施設の外に出たときの蒸し暑さ(もわぁーーーっとしたあの感触)はいつもの通りだが、郊外にいるせいか、何となく空気がすがすがしい。
ホテルが設けたサービス・カウンターでは、リムジンバスが一人150香港ドルだったか。タクシーは350ぐらい。スタッフが居れば迷わずタクシーであろう。