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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末
永遠なる無駄遣い

17/18頁 ★ ブタペスト(1/2)

<またまた世界の車窓から> 

 ウィーンでのうだるような暑さをあとに、最後の訪問地であるブタペストに。列車での国境越えはスイス(チューリッヒ)とオーストリア(インスブルック)についで二度目だが、EUではないので、システム的にはやや厳しい。もと東欧の社会主義国だっただけに、国境警備兵がピストルを下げて、車中に。

 車中で同席したオーストリア人の彼女は輸送関係の会社の人。オーストリアに本社があり、欧州統合でのブタペストの成長に期待しているとか。各国に点在する支店の視察のための短期出張で、今回は4日ほどブタペストにいるそうだ。

 多言語社会に突入する不安(コスト上昇)、好調なドイツの経済の足を引っ張るイタリア、スペインなど、ずばずばとモノ申していた。途中、携帯電話で本社の同僚と貨物の到着などを巡りドイツ語で激しくやりあっていた。日本での転職の状況、転職の年齢制限(35才まで)、語学としての英語のスキル(TOEIC800点以上)、社歴(3社以内)などの条件がどんどん厳しくなると言ったら、こちらでもそのようなものだとか。


 彼女は季節感を出すため、夏はゆったりと仕事をし、冬は忙しいらしい。もちろん、輸送関係のその会社にも、そういった需要ギャップがあってのこと。オーストリアでの平均的な勤労者は4週間の休みがあるとのこと。日本では、正月とゴールデンウィークと夏休みで3週間ぐらいかなぁと言ったら、納得していた。今じゃあ一時帰休とかで、あまり休みが取れないと愚痴こぼす人が、バブル期ほど多くないと言ったら笑っていた。ここでも会話はもっぱら英語。ドイツ語はいらない状況ですねん。(やはりヨーロッパでは英語、フランス語なんだろうなぁ)。欧州統一後は間違いなく英語だと言っていた。フランス人を除いてだとか。因みに彼女は英語とドイツ語に堪能でした。

<駅周辺は要注意>

 そうそう、そのオーストリア人の彼女やら、地元ブタペストの人に聞いても、駅周辺や地下鉄は危険らしい。ひったくりやスリが多く、荷物が多い人は注意すること。タクシーでのホテル行きを薦められたのだが、これも「優良タクシー」なるものが存在し、よくぼったくられるから注意が必要だ。だいたいの行き先の料金を信頼できるホテルの人とかから聞き出し、事前に交渉することを薦める。メーターでの走行もあてにはならない。

<ホテルから見たブタペストの旧市街地>

 ホテルの部屋からの眺めは最高。昼(13-I)と夜(13-J)。ああ、でも、あまりの暑さにボーーとしたせいか、どうしても隅田川とビアガーデン屋台と遠くに見える上野美術館、近くを走るのは湘南電車にしか見えず、興醒めだぁああ。その日は近くを散策するも、暑くて観光する元気なし。気象庁では36度と言っていたが、地元の友達は39度はあると言っている。どうりで暑いわけだ。



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