トップへ


永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末
永遠なる無駄遣い

11/18頁 ★ ウィーン(2/7)

<ウィーン−続き> 


 でもって、銀座のような四つ角(こっちは晴海通りと言うところか)には、「三位一体の像」とやらが(10-A)。ペストとトルコ軍の襲撃と大火か何かを回避した記念の像。どうもアイスクリームとジェラートをくっ付けたようにしか見えないのだが、あいにくの暑さ。そりゃそうだ。避暑地から都会に降りてきたんだもんね(この時、逆ルートのが良かったのではと少し後悔。でも、ブタペストで友達に逢うし.....これしかないと自らに言い聞かせる)。

 ウィーンはアイスコーヒーとかウィンナー・コーヒ−の発祥の地でもある。老舗のカフェでアイスコーヒーを注文。シナモンが良く効いて、ホロニガでアダルトな味。日本のとは似て非なるものです。

 その後、町中や宮殿の後ろ側(10-C)をおおざっぱに回り、オペラ座へ(日本で言えば、歌舞伎座かなぁ。しかし台無しだね、日本の銀座に例えるのは。失敬失敬)。オペラ座(10-E)はボーーと突っ立って居て、あまり特徴なし。



 驚いたのはこのリンクシュトラーセン・ガレリーエンのアーケード(10-G)。再開発はどうあるべきかを思い知らされる。昨年のニースでもそうだが、古い外壁は徹底的に保存する、町中に調和させるのがヨーロッパの基本。だって、歴史的建造物で、風雨に晒された重みとかがあるのだから。せいぜい、新しい建築様式で、ルネッサンスとかヌーボーとか訴求するものがあれば別だが。

 で、このアーケードも中は近代的なショッピング・モールなのだが、オペラ座の前にある古いビルをそっくりそのまま使う。それも縦方向に異なるビルが渡り廊下で連結されていて、最後は全日空ホテル・ウィーンに繋がっているのだから、二度びっくり。

 宿泊ホテルの直ぐ側にはシューベルトの黄金像(12-E)とかの公園があるのだが、どうもこの直ぐ脇は、麻薬密売人のたまり場のようである。日曜日の昼下がりには、何処からともなく目のトローンとした若者が集まり、パンク野郎が薬を売りつけていた(ように見えた)。そうそう、見張り役の若者は虫も殺さないインテリ学生風なのだが、彼が現れると警察が居るとの合図のようであり、あまりの暑さに打ち合わせにない時間に現れたら、ボス格の人にえらい叱られてもいた。夜ともなると、ホテル近くのバル小径は良い雰囲気に包まれる(10-H)。シューベルトがこの辺りで作曲をしつつ、夜な夜な飲んでいたようだ。



次のページへ
前のページへ
目次へ