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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末
永遠なる無駄遣い

10/18頁 ★ ウィーン(1/7)

<ウィーン> 

 またまた、世界の車窓シリーズ。ザルツブルグの駅にて。ウィーン行きの列車(9-D)。

 やはり始発なので、楽です。



 車中での昼食(9-E)は、朝食のパンにハムにチーズで作ってみました(笑い)。一度に大量に食べないのでいいでしょ、洒落洒落。でもギッてきたことに変わりはないけど。

 そうそう、エビアンは圧倒的に飲みやすい。この辺りのミネラル・ウォーターはノンガスを買っても、微炭酸なだけ。少し硬水がきつくて、オイラにはあわない。エビアンを探し求めて、大きなスーパーで見つけた時に歓声を挙げていた人がアメリカ人親子も居たっけなぁ。少し、現地のよりも高いようだ。でも気にしない、気にしない。美味しいに限る。

 ウィーンでは駅到着後、地下鉄で移動。ここには4泊もする。地下鉄の切符買いには一苦労。地下鉄自体は人種差別的な眼差しを受けた以外は特に大丈夫。綺麗ですよ。町中もすっきり、ゆったり。やはりオイラは都会でないと生きていけないのかね。

 ホテルは外装を一切いじらず、内装が綺麗。ロケーションも便利な所と申し分ない。

 早速、街のど真ん中(例えるなら、銀座の真ん中に増上寺)の聖シュテファン寺院(9-G)へ。ミラノとかマドリッドとか色々行ったけど、ここのには圧倒された。

 ハプスブルク家の黄色と黒の双頭の鷲の紋章が教会の屋根一面に鮮やかに塗られ、教会の先端が高く天にそびえ立つ。サクラダファミリアの一部をもぎ取って、ミラノのドゥオモにくっ付けたような印象である。中の様子もしっかり納める(9-H)。人の大きさで全体の豪華さをご堪能あれ。





 この教会の直ぐ横には、近代建築がある(10-D)。過去と未来をパチリ。ウィーンでは評判のこの左の建物。19世紀末には、アールヌーボー運動の発祥の地であったが、20世紀末、欧州大統合の中で、その役割が大きく期待されているのだろうか。

 あ、そうそう、ウィーンに来たのは、映画「恋人達の距離」に登場したクライネス・カフェ(9-F)を見たかったから。右の建物の二軒目。パラソルが開いている奴。この映画、ブタペストからパリに向かっていた女学生とウィーンから米国に戻る途中のアメリカ人青年の出逢い(男の方がナンパして、二人で途中下車する話)。夜通しのウィーンでの遊びと語りがストーリーなのだが、ここウィーンの街を舞台に、二人の心理描写が大人なんですね。どうしてアメリカではこういう映画が撮れないのだろうかという代物。

 結局、一夜だけの遊びのつもりが、どんどん惹かれあって、翌日別れる頃には、「今月今夜のこの月を」の世界になるという話。結論もなく、出逢いがあって、別れがある。でも将来に何かを予感させ、期待させて終わる。いやぁーー、いい映画なんですよ......。



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