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永遠なる無駄遣い


海外逃亡顛末 1998
永遠なる無駄遣い

3/18頁 ★ チューリッヒ(3/3)

  <空き缶の回収マシーン> 

 湖畔の公園で見つけたのが、この空き缶回収マシーン(2-N)。

 これ日本に導入すべし。ゴミ袋が透明で、上でガッチャンと押しつけると、潰れて、ゴミ袋の中に入る。中身も良く見えるので、別のものを間違えて(あるいは意図的に)入れる心配が少ない。

 でも日本では、半透明のビニール袋ですね、せいぜい。黒のゴミ袋の時は、カラスが少なかったのだが、東京などでは透明にしたらカラスが中身を確認できて、やたら喰い散らかして、掃除が大変なようであーーる。この回収マシーン、お国柄がでるようだ。チューリッヒは極めてシンプル、アダルトなのだが、シンガポールで見たものは、餌で釣っている。ゲームマシンみたいなものだが、コインが出る。日本もこの方式。ご褒美あげるから、お利口さんでいてねという教育方針、ご褒美なくなるとぐれるのになぁと考え込んでしまう。日本の企業の年功序列だのノルマだというのも似たようなもの。減点主義が加点主義に変わっただけで、従業員を信じない政策は一緒。トップが自らを信じないからだろうか?日本的経営、日本国の原点(問題の本質)を考えてしまった。

<オペラ座と休館日の美術館>

 別にどうってことのないオペラ座の建物(3-A)。上演中で舞台の搬入で回りがゴチャゴチャ。綺麗な写真を撮るのに苦労した。隣に遊園地。月曜の昼下がりで、開店休業状態。

 カフェで一息ついた後、チューリッヒ美術館に移動。そうそう、トイレはダーメンが女性用だということを理解しておきましょう。ダーメンだからダメとか(バイトのB子の寒いという呟きが聞こえてきそうだ......でも咄嗟に「はてどっちだっけ」と思うよりは良い.....あと、場所によっては小銭が必要。だいたい現地通貨で数十円で充分ですが、必要です)。

 チューリッヒ美術館は何故か月曜日に休館していた。日本のガイドブックの掲載ミスだろうか。仕方がない。個人旅行の本という奴を参考に旅を組み立てたが、オーストリア編は間違い多いよ。パリ編の出来は良かったのにね。書いた人が地域毎に異なり、統一感がないんですね。急にシリーズが売れたせいか。要注意。もう一つ、残念だったのが、サム・フランシスという人の展示会を直前までやっていたこと。この人、一昨年になくなたのだが、ペンキをたらしたアートで有名。あのSWATCHのアートスペシャルが出ている。日本では日動美術館に多くの作品が残っている(彼の何番目かの奥さんが日本人であり、日本で活動していた時のスポンサーだかららしい)。美術館の扉がロダンの彫刻なので、それらを撮影してお茶濁す。

 と、こちらの悲しさが伝わったのか、雲行きが怪しくなる。しょうがないから、トラム(電車)で一時ホテルに帰ることに。トラムの切符を購入するには、自販機に区間毎のお金を入れるのだが、何せ記号のような説明文に戸惑う(3-B)。

 結局、最低料金で足りることを通行人に確認しつつ、トラムに乗り込む。そうしてどうにか、恒例のシェスタ。イタリア(93夏)とスペイン(95夏)に行ってから、すっかり習慣化してしまった。やはり夏休みは寝て充電しなくっちゃ。だいたい、夜の方が過ごしやすく、夜が長いのがヨーロッパである。

<まだまだ続く散策>

 夕刻になると雨も上がり、夕食を食べに街をブラブラ。スイスの国柄なのか、イベント中だからか、ポットまで牛していた(2-C)。

 とても綺麗な街並み(3-C)(3-D)であるものの、日本人の団体観光客は少ない。そういえば、昔ヨーロッパ周遊に参加したが、スイス(ジュネーブ)はワンタッチ。トランジットのための休憩場所的な役割で、綺麗な風景で和む程度でしかなかったなぁとふと考えた。



 昔兵器庫だったというレストランでスイスらしい料理を食べ、慌ただしい一日を終了。明日は、オーストリアのインスブルックに向かう。「世界の車窓から」状況である。


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