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永遠なる無駄遣い


永遠なる無駄遣い
新潟、山形、秋田

秋田〜親類宅

 秋田駅は一変していた。新幹線駅ホームが出来、これまでの西武百貨店、イトウヨーカ堂から駅の反対方向に向かって繁華街が出来ているそうだ。なんだかんだ言っても、新幹線は国民のインフラ。こうなったら、片っ端から作るべきなのかも。どうせ無駄使いしているんだし、アジアからの観光客で観光立県するには新幹線が便利ではあります(ほとんど、投げ槍的な発言)。

 でもね、新幹線を誘致したい皆さん、ねじり鉢巻きの陳情スタイルは良くないよ。21世紀に向け、ごり押しで勝ち取るのではなく、計画建てて、採算性を重視して。例えば、観光立県のために、こういうことして、これだけ節税して、それでもこれが必要だと。実際、途中で中止に追い込まれている巨大ダムの費用なんかを回せば、なんとか出来ていたんでしょうに...。

 例えばですなぁ。秋田まで特急に乗って行ったが、昔ながらの駅弁スタイルが無くなっている。もし途中の車輌で車内販売の弁当を全部買い占められたら、飲まず喰わずで秋田まで行かなければならない。同じ道理で、結局、新幹線できたら、採算性だの重視して、陳情していた地方の拠点都市の皆さんの一部は利益を得ても、大部分の人は採算が取れないということで交通の便を奪われる(切り捨てられる)ことにもなりかねない。さらに、陳情しているのが、大手建設会社のスタッフやら地元の土建屋なら話はさらに複雑だ。本当に困ったもんです、はい。

 で、ついて早々、待ちかまえていた親戚一同に拉致されて、老舗の志田屋さんへ。昼から料亭で昼食と相成った。写真の品は、温泉宿の夕食を彷彿させて、いったいいつになったらダイエットできるのかいなぁと。まいった、まいったと言いながら、そこは...礼節の国からやってきた、年をごまかすお茶目な子(魔法使いサリーのリズムで唱ってください)、ビールをしっかり飲み干し、ご飯をしっかり食べてしまう。

 食後、一時期、親戚からはぐれ、秋田市内を定点観測。アトリオンで売れている書籍類をチェックし、駅に向かって歩く。駅近くの電巧堂(秋葉原にありそうな大きな電器屋)は潰れていて、駅近くのホテルからは結婚式を終えた人々が三々五々観光バスで何処かへ。秋田駅の新装オープンした駅ビルを徘徊。ここは、秋田名産を手に入れるのに便利そうだ。既にプリクラは廃れているのか、人影まばら。

 ぐるりと回って、イトーヨーカ堂。特に異常なし。さらに茜屋珈琲店。ここは軽井沢を含め、全国に数店しかなく、東京では駒沢競技場にあります。駒沢競技場側の茜屋はマニアックというかオリジナル・カレーが出るのですが、秋田のは極めてノーマル。大人のコーヒーを飲みに、なかなか雰囲気のある人々が集まるので定点観測には持ってこい。ときどき、結婚式の二次会に間違って入ってきたおじさんが、手でケーキを食べるのもご愛嬌。でも、たぶん上司か親戚の彼を店に連れてきた女性二人連れは、ややショックのご様子。

 さっとコーヒーを飲み干し、今度は西武百貨店へ。3階奥の書店が寂れていて好きなのですが、そろそろ改装した方が良いかも。なぜか、お腹いっぱいなのに、地下食料品売り場へ。コージー・コーナーの前に人だかり。安くて、小さくてカロリーを控えられるので、敬老の日には持ってこいのプレゼントなのでは。祖父母が食べない分、孫達が手つかずのケーキをゆっくり味わえる。これ経営課題では不良債権の小口化、証券化の話に結びつくのですが、話が脱線するので、ここまで。

 秋田はいつまでも秋田のままであることに安心し、親類宅へ。豪華な夕食とお酒が待っている。腹を決めて食べ尽くす。さすがに翌日の朝は軽く、お昼はうどんにしましたが、それでも熱烈歓迎されてしまい、9/16以降のダイエットを強く決心するのであーーーる。翌日の夕刻の便(全日空)で東京へ。(以上)。


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