« チリの大統領に、えらバチェレました | メイン | AERA 1月23日号 »

January 17, 2006

墓穴をホリエモン

うーむ、ライブドアショック。

証券取引法違反で、この先どこまで広がるのか注目されています。

球団買収の話がそろそろまとまりそうだという噂も飛び交うなか、
いきなりの東京地検特捜部の捜査です。それも朝まで。捜査員はやはりカッコイイ。

疲れきった顔で、ホリエモンの記者会見が07:00から始まりました。
もともと、06:00からだったものが1時間遅れましたが、
それはマスコミが中継する時間帯を狙ったのかは謎です。

ちなみに、前日のNHKニュースで特捜部が捜査中とテロップが流れ、一時現場が混乱しました。
ので、NHK的には中継しずらい(或いは中継を拒否された?)状況だったのでしょうか。

ホリエモンの記者会見には、評論家のネガティブなコメントが多いように思います。
彼のメディアへのチャレンジングなやり方に守旧派は反目していたからです。
なんだか、生き生きしていますよね。もっと冷静に、ニュートラルにお願いしたいところです。

ただ、僕は、証券取引法違反が事実ならば、その行為自体をかばうつもりはありませんが、
ライブドア広報が「8~10分の会見、質疑は受け付けない」としていましたものを制し、
ホリエモンが「質疑ありますか」と会見後にすぐに逃げずに、記者からの質問を受け付けた態度は立派だと思っています。

ので、テレビ朝日で、コメンテーターが、「一先ず会見して元気な姿を見せただけ」と
切り捨てるのはいかがなものかと思うし、フジテレビの会長が「自社の株式取得も(今でも)違法だった思う」と現場の苦労、両社の和解とかをすっ飛ばして、トップとしてコメントするのは、いかがなものかと思ったりします。

もちろん、錬金術の噂はありましたし、ライブドアが得意としていた100分割とかは禁止されるようになりました。

そして、証券取引法違反であれば、それなりの罰則があり、従うことになります。
東京地検特捜部は、これを突破口に、さらなる上を目指すことでしょう。
本当の目的は他にあるのかもしれません。

売り注文殺到で株価が下がることでしょう。
上昇気流に乗っていたライブドアがこれからどうなるか。
ライブドアを取り巻く業界の皆さんが、今後どう動くのか。
さらに、政界、財界、地域の有力者と、どう広がっていくのかを注意深く見守りたいと考えています。

たぶん、ホリエモン的には命賭け、人生ゲームの上がりの直前で、振り出しに戻るのも、
「マネーゲームのうちさ」と思っているかもしれません。

慢心だったのか、詰め将棋で、詰めて詰めるなかでの、洞穴勝負だったのでしょうか。

ので、「墓穴をホリエモン」というのが、今の彼の心境でしょうか。

堀が塀になって、塀の中に墜ちないよう、「ヘイヘモン」になりませんように。

投稿者 isdr : January 17, 2006 12:24 PM